内容説明
霧のなかを歩む、それは現代に生きるわれわれの姿、五つの短編小説をめぐる霧のなかへの旅。各章ごとに、原作の香気と味わいをそのまま残した作品紹介を掲げ、作者略歴と入手可能な参考文献を付す。
目次
第1章 風はどこに吹くか―宮沢賢治作『注文の多い料理店』
第2章 百年の夢を見る―夏目漱石作『夢十夜』
第3章 魔性と悲哀―泉鏡花作『高野聖』
第4章 霧のなか―大西巨人作『五里霧』
第5章 誰の首か―幸田露伴作『雪たたき』
著者等紹介
立野正裕[タテノマサヒロ]
1947年、福岡県生まれ。岩手県立遠野高等学校を卒業後、明治大学文学部(英米文学専攻)に進み、さらに同大学大学院(文学研究科修士課程)を修了。現在、同大学文学部教授。専攻は近現代の英米文学だが、日本の戦後文学についても評論活動をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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