内容説明
理系的アプローチから自在な手法を駆使し人間味溢れる滋味豊かな作陶を展開する陶芸家・木澤聰と、陶芸をはじめ書・絵画・篆刻など幅広い美術工芸分野で個性溢れる作品を生み出した北大路魯山人。木澤の魂の陶芸と、魯山人の珠玉の陶芸論が、深く温もりのある感動を喚起する!
目次
私の陶器製作について
織部という陶器
料理と食器
なぜ作陶を志したか
乾山の陶器
古九谷観
瀬戸・美濃瀬戸発掘雑感
窯を築いて知り得たこと
古陶磁の価値―東京上野松坂屋楼上にて
素人製陶本窯を築くべからず〔ほか〕
著者等紹介
木澤聰[キザワトオル]
1924年、東京都出身。父は東京美術学校卒業時、高村光雲と石川光明から一字ずつもらって石雲と名乗った彫刻家・漆芸家・陶芸家で、その影響を受けて育った。90~95年、東京都勤労者美術展入選六回。99年、芸術倶楽部大賞展工芸部門最優秀賞受賞。2000年、芸術倶楽部大賞展工芸部門優秀賞受賞
北大路魯山人[キタオオジロサンジン]
篆刻家、画家、陶芸家、書家、漆芸家、料理家、美食家。1883年、京都市上賀茂神社社家の次男として生まれる。本名・房次郎。1903年、書家を志し上京、翌年の日本美術展覧会で一等賞。福田大観の号で小蘭亭の天井画や襖絵、篆刻などを残す。15年、福田家家督を長男に譲り北大路姓に復帰。19年、中村竹四郎と古美術店大雅堂を経営、その二階で21年に会員制の美食倶楽部を発足、自ら厨房に立ち料理を振舞い、食器を創作。25年には永田町に星岡茶寮を借り受け、会員制高級料亭とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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