内容説明
日本人は、これまでをいかに生きて来たのか、今をいかに生きているのか、そして、これからをいかに生きるべきなのか。本書は、江戸時代から現代に至る日本人の生き方を、「教育勅語」を基軸とする道徳思想の視座から吟味し、これからをいかに生きるかを問う問題提起の書。
目次
序文 生きる指針としての道徳の意味
第1章 道徳の意味と東洋の道徳思想
第2章 「教育勅語」が誕生する前の日本の道徳思想
第3章 「教育勅語」が誕生する時代状況と出生の秘密
第4章 「教育勅語」の誕生とその意味
第5章 「教育勅語」の解釈と教えられ方の変遷
第6章 新聞・雑誌は「教育勅語」の誕生をいかに報じたか
第7章 昭和の敗戦と「教育勅語」の排除
第8章 戦後日本における民主主義教育の根本問題
第9章 思想のたどる運命と思想を理解する視座
結語 「教育勅語」なき今後の日本人の生き方は
著者等紹介
坂本保富[サカモトヤストミ]
昭和22年(1947)6月25日、栃木県上三川町に生まれる。昭和53年(1978)3月、東京教育大学大学院博士課程修了(専門は教育思想史、教育文化史)。信州大学教授。全国各地の大学、都道府県・市町村の歴史博物館や教育委員会、学校やPTA、病院や企業などでの講演多数。長年の研究的半生で培った独自の思想(人間論、教育論、歴史論)を展開している。著書に『幕末洋学教育史研究』(高知市民図書館、平成十六年度の高知県出版文化賞を受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
5
教育思想史を専攻される先生の本。無縁社会、孤独死は厳しい(29頁)。見守る人や時間的ゆとりを失っており、福祉の現場も効率、コスト重視になるのはどうしたことか。天皇は無能でもいい、というのは些か疑問だ(72頁)。国民に尊敬される存在でなければならないと思う。慶應の義塾の義は、正しい行いをする人間を想定しているようだ(77頁)。復古主義、回顧主義的な印象を受ける。原点回帰はいいとしても、19世紀から今に何を引き出すのか、と問わねばならぬ。人間は、弱くて悲しい動物(163頁)。そのとおり。是是非非な本であるナ。2013/05/13
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