内容説明
地震による発電所の事故で放射能に汚染された村。防護服に身を包んだ風太は、楽しかったあの日々を想い、誰も近寄らない村の畑に、一人で菜の花の種をまき続けました。何年も何年も、ただひたすら種をまき続けました…。私たちは自分でまいた種は自分で刈り取らなければいけません。今、私たちはどんな種をまいているのでしょうか?風太のまいた種は何をもたらしてくれたのでしょうか。
著者等紹介
青木ガリレオ[アオキガリレオ]
1961年4月、北海道北見市に生まれる。熊本大学文学部卒。大学院、農業を経て、現在会社員
出泉アン[イズミアン]
1961年4月、北海道北見市に生まれる。熊本大学文学部卒。大学院、農業を経て、現在会社員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちえ
24
震災と原発事故を題材にした物語絵本。種まきがだいすきなちょっと変わった風太の物語。事故からの後半、その重さに胸が詰まる。心の奥底を揺さぶられるおとぎ話でした。2019/03/08
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
4
年に2回のお楽しみ、読み聞かせグループ交流会。コロナが5類になり、春から引き続き開催出来ました。 他グループのおすすめ絵本です。2023/10/30
sayu deborah+
0
福島第一原子力発電所の事故が起こる前、起こった当時、30年後の物語。 風のような男の子が普通の人には成し得ないような事をやってのけたそのときのシーンは感動というよりも悲劇的に思えた。それはやはり「遠い国の昔話」ではなく「今を生きる私たちが目の当たりにした事実」だからだと思う。外国の人がこれを読んでどれほどピンと来るだろう。現在進行形の問題だけに感想を述べるのは難しい。2013/04/28