内容説明
「人間中心の教育研究会」発足30年とカール・ロジャーズ生誕110年を記念し、「競争主義」「成果主義」に向かう日本の教育に対して、ひとり一人の人間の存在を尊重し、人間としての全体的な成長を援助する「パーソンセンタード(人間中心の)教育」の理論と実践を、同研究会での成果ならびに「有馬研修会」での経験を踏まえて、紹介し、提案している。人間性を尊重する教育をめざすすべての人びとに励ましとヒントを与える。
目次
第1部 人間中心の教育―その理論と実践(「人間中心の教育」を求めて;小学校における人間中心の教育の試み;子どもの「自己の成長」の援助―『望ましい自己概念』の育成の研究と実践;現実の授業のなかの「学び」―高校社会科における「人間中心の教育」の試み;PCAカウンセリングと学校教育 ほか)
第2部 人間中心の教育―有馬研修会の体験から(つぶやき集・有馬ワークショップ参加者の声;「人間中心の教育」を願って―有馬ワークショップ体験から)
資料
著者等紹介
畠瀬稔[ハタセミノル]
京都大学教育学部卒、京都大学大学院教育学研究科博士課程修了、教育学博士。京都女子大学文学部教授、武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科教授を経て、現在、KNC(関西人間関係研究センター)代表、京都女子大学名誉教授
水野行範[ミズノユキノリ]
京都大学経済学部卒、武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科博士課程修了、博士(臨床教育学)。公立高校教諭を経て、現在、大阪府立桃谷高校(通信制課程)教諭、羽衣国際大学非常勤講師
塚本久夫[ツカモトヒサオ]
神戸大学文学部卒、兵庫教育大学大学院修士課程修了。公立中学校、公立高校教諭を経て、現在、石川県立金沢泉丘高校(通信制課程)教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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