内容説明
1955年にオーハイで行われた8回にわたる連続講話。クリシュナムルティの教えのエッセンスがほぼ網羅されたこの一連の講話の中で、彼は私たちが意志の行使、努力、自己改善、等々へと条件づけられており、そのためにかえって自己中心性ひいては暴力性を強めていると指摘し、それらから自由になるための道を懇切丁寧に指し示している。そして徹底した自己観察を通して騒がしい精神が自発的に働くのをやめ、静かな精神によって引き継がれることが急務だと強調している。なぜなら、それによって思いもよらなかった創造的な生き方が可能になるからである。
著者等紹介
クリシュナムルティ,J.[クリシュナムルティ,J.][Krishnamurti,J.]
1895年、南インドに生まれる。神智学協会において来るべき世界教師としての教育を受け、“星の教団”の指導者となるが、1921年、「真理はそこへ通じるいかなる道も持たない領域である」として同教団を解散。以降、あらゆる権威や組織によらず、独力で真理を探究することの重要性を説き、さまざまな講話や対話を行いながら世界各地を巡った。その一貫した懐疑の精神と透徹した語りは、幅広い聴衆に深い影響を与えてきた。オルダス・ハクスレーやデヴィッド・ボームを始め、交流を深めた知識人も多い
大野純一[オオノジュンイチ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- ネコの動物学