内容説明
かつて軍人、警官と二つの職業を経験し、心に深い闇を抱えたフランク・コールダーは、現在交渉人を生業としている。命の危険にさらされることも少なくない、不安定極まりない仕事である。そんな彼に、経済界を牛耳るカーソン一族の長パット・カーソンから突然の依頼が入る。パットの曾孫が誘拐され、犯人に身代金を届けてほしいというのだ。警察に助けを求めず、自分に頼む理由は何なのか、疑問を胸にフランクはカーソン一家の住む屋敷に向かった…。豪州における犯罪小説の最高峰ネッド・ケリー賞最優秀長編賞受賞。(株)柏艪舎学校事業部インターカレッジ札幌第6回翻訳コンクール最優秀者翻訳作品。
著者等紹介
テンプル,ピーター[テンプル,ピーター][Temple,Peter]
1946年、南アフリカ生まれ。その後、オーストラリアに移住。1996年、処女作『Bad Debts』でネッド・ケリー賞新人長編賞受賞。2000年、自身三作目の『Shooting Star』で同賞の最優秀長編賞を受賞。本国のみならず、イギリス、ドイツなど海外でも高い評価を受けている
圭初幸恵[ケイショサチエ]
札幌生まれ。北海道大学文学部文学科卒業。インターカレッジ札幌で翻訳を学び、第6回翻訳コンクール最優秀者翻訳作品を受賞した『シューティング・スター』で翻訳家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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himehikage
1
最後に明かされる驚愕の真実!なんだけど、読者が先の展開を予想できるような要素を省いてしまうという、ミステリらしからぬ作風のせいで面白みには欠ける。でも面白い個性の作家2013/02/17
emi
0
面白くなくはないんだけど、登場人物がわからなくなってしまい何度も戻り読み。先頭ページの人物紹介も大活用でした。。。おかけで時間はかかるし、関係性もわかりづらかったです。でもつまらなかった訳じゃないです。2015/03/14
ジョニー
0
オーストラリアの作家で2000年に母国の賞をとっている作品。企業をたくさんもつ名家の娘が誘拐されるが資産家一族には様々な汚点があるという、ドラゴンタトゥとかぶるような設定。主人公はクールだが相棒も含めキャラが弱い。お話もクールなまま進行するので盛り上がらなかった。2013/07/20
Tanaka
0
オーストラリアが舞台の本。訳がイマイチなのか元々が悪いのか分からないけど、あんまり入り込めなかった。2012/10/24