内容説明
記憶とは何と悲しいものなのだろう。それは初夏の逆光の中に浮かび上がるシルエットのように私をどぎまぎさせるのだけれど、いったい何が私の真実だったのか。どれが私の本当の感情だったのか…。(「初夏」より)。人は短い人生の中でどれだけ正直に生きることができるだろうか。たそがれの世代が伝える初夏の日の短さと眩しさ―。表題作を含む全7篇収録。
著者等紹介
黒田次郎[クロダジロウ]
1945年、岐阜県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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