内容説明
アジア太平洋戦争で公然と主張・正当化された、日本国家と国民によるアジアへの侵略と差別。その構造と思想は、近年ますますエスカレートする朝鮮・中国たたきの例をあげるまでもなく、いまなお日本社会に生きつづけている。戦争はだれが、なんのために引き起こすのか、その原因の追求と克服を生涯の課題と定めた著者による、前作『暁の大地』につづく中国東北部を舞台に抗日闘争を描く長編小説。闘いのなかで成長する中国人青年と、日本軍の残虐行為に直面し、疑問を抱く、大学出の日本軍青年士官の揺らぎは、結び合えるか。
著者等紹介
石田甚太郎[イシダジンタロウ]
1922年福島県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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