内容説明
大国の革命は権力体制の転覆によって、新しい政治社会を目指す。イギリスの革命はイギリス人によるイギリス人権力者との戦い、フランス革命はフランス人によるフランス人権力者との戦いであった。チェコ人の革命のターゲットはチェコ人権力者であったか?そんなものは存在しなかった。弱小民族の「革命」は、大国主義的歴史観に疑問を投げかける。1848年のチェコ革命研究の格好の入門書。
目次
第1部 事の成り行き(三月以前;革命の奇跡:三月の日々;フランクフルト問題;議会と選挙 ほか)
第2部 集団(チェコ人とスロヴァキア人;農民;労働者;学生 ほか)
第3部 結論(四八年革命物語の幾つかの考察)
著者等紹介
山下貞雄[ヤマシタサダオ]
1950年9月熊本県生まれ。1976年3月京都大学文学部卒業。1986年3月京都府立医科大学卒業。現在、市立福知山市民病院産婦人科、京都府立医科大学臨床教授。医師免許証、医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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