内容説明
この絵本は、昭和20年8月6日、広島で柳生氏が体験したことを、両親に取材して描かれた作品です。そのきっかけとなったのは、2010年4月、ピースポートの世界一周の船旅に参加した著者が、各地で核兵器廃絶、核戦争反対のキャンペーンを行うに際し、作成した紙芝居でした。No More Hiroshima.の思いを込めて―。
著者等紹介
柳生研太郎[ヤギュウケンタロウ]
1942年広島県尾道市生まれ。1945年広島市で両親と被爆。高校卒業まで広島市で過ごし大阪、名古屋の大学卒業後、兵庫県と静岡県で高校教員を3年間経験。以後30年間を大阪の民間会社に勤務し定年退職後、少年期より好きであった絵を描くことを復活。2010年ピースボートに乗船し101日間の地球一周。その間各国で手作りの紙芝居をもとに核戦争の悲惨さと核廃絶を訴える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Cinejazz
7
昭和20年8月6日午前8時15分47秒、広島市の9,600mの上空に飛来したアメリカ空軍のB29が「原子爆弾」を投下。43秒後、約600mの上空で炸裂した「原子爆弾」は、強烈な閃光とともに太陽の表面温度と同じ役6,000度となり、少し遅れて強烈な衝撃波が広がっていった。 当時3歳3ヵ月だった作者は、両親とともに被爆した・・・。この絵本は、母親が残した手記をもとに「紙芝居」として制作され、核兵器廃絶、核戦争反対のキャンペ-ンに用いられてきた。・・・核の威力を誇示し恫喝を続ける国家の存在―この嘆かわしい現実!2022/04/06