内容説明
村上文学の深層に息づく思想、その哲学的本質とは何か。“パラレル・ワールド、記憶、メタファー、非現実”などのキーワードをもとに、全く新たな視点から村上春樹の哲学的バックボーンを鮮やかに読み解く。
目次
僕はどこから村上春樹に手を染めたのか?―序にかえて
第1章 村上春樹は物語を取り戻す
第2章 “閉じ込められた私”をいかに開くか
第3章 反・“力”としての愛
第4章 「自己療養行為」としてのセックス
補論1 『1Q84』批判
補論2 「リトル・ピープル」メタファーをめぐる僕の視点
補論3 村上春樹と三島由紀夫
著者等紹介
清眞人[キヨシマヒト]
1949年生まれ。早稲田大学政経学部卒業、同大学院文学研究科哲学専攻・博士課程修了。現在、近畿大学文芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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