目次
纒向遺跡(方位と軸線を揃えた建物群;「マツリ」に供えたモモの種2000個;大型建物は卑弥呼の宮殿か;纒向は邪馬台国の王都か建物群は卑弥呼の王宮か―マスコミ報道にみる「纒向・邪馬台国論争」;「最初の都市」の40年の発掘成果 ほか)
桜井茶臼山古墳(60年ぶりにヤマト王権の奥津城;81面の鏡、三角縁神獣鏡26面;コラム メスリ山古墳に伝わる不思議な「破砕の風習」;「赤の石室」水銀朱(丹)200キロ使用
桜井茶臼山古墳の出土品 ほか)
感想・レビュー
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Shoji
48
ニッチでマニアックな本です。初期古墳時代、大王墓、ヤマト王権、埋蔵文化財、奈良県桜井市、神話伝承、これらに共通して興味がある人向けです。なんとも奈良県桜井市や天理市は地面を30センチも掘れば出るわ出るわ色んなものがザックザックと。そんなところです。この本は、纒向遺跡が魏志倭人伝に書かれた卑弥呼の居住場所とは断定していませんし、石室内の全ての石材が鮮やかな朱色に塗られていた茶臼山古墳の被葬者の断定もしていません。可能性を示唆するにとどめています。謎解き学問、これもまた楽しいです。2018/12/29