内容説明
日本語の起源、日本民族に関しあくなき探求を続ける笹谷政子氏の初歌集。90歳を過ぎてもなお旺盛な知識欲と豊かな感性で歴史、政治、社会、戦争と人間を鋭く斬る。生活・旅・時事・戦争と北朝鮮避難行の四部編。
目次
旅路にて
遠き日に
社会へ一家言
北朝鮮(北鮮の花々;和製ジプシーの歌;咸興素描 昭和二十年春;日本人乞食 漢興にて;語学教師となり朝鮮医学生の家に住み込んだときの歌;北朝鮮避難紀行;ソ連参戦;松戸の谷間の牛蛙の日本国民の愚を笑う歌;38度線突破の夜;米領へ;大日本帝国の軍人さんたち;引揚者の歌;椎の実の歌 戦後のおやつ事情;終戦近し;聞けわだつみのこえ;亡妹 古島(旧姓岡崎)百合子遺作―苦しみは
三十八度線突破
昭和二十年八月茂山を後に城津に至る)