内容説明
フロイド理論は、人間の意識のうち、無意識と言う正体不明の対象を考察し、それが彼のすべての思想・理論の根拠をなしている。しかもなおその正体不明の理論の上に、「自由連想法」と言う「行動なきお話療法」。つまり、行動も実践もまるで皆無な、ただのお話のみの療法によって神経症は治らない。と、われわれはそれをそう思いそう確信する。そうしたフロイド理論に対して、われわれは弁証法に基づき、その理論も具体的であり、また療法もそれぞれの症状に応じて行う。したがってその間に内容と実行における曖昧さはなく、理解も容易で真偽の判定が明確となるであろう。それゆえ、より多くの人々からの検討と関心をいただけるものと期待している次第である。
目次
第1章 精神分析というフロイドの主張と論理
第2章 森田療法について
第3章 梅田薫の創始し指導した東京正生学院
第4章 弁証法とは何か
第5章 弁証法的方法により神経症を治す
第6章 森田正馬の著作より
第7章 河合隼雄の著作より
著者等紹介
河村正一[カワムラショウイチ]
1923年、山口県光市上島田に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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