内容説明
漱石・万太郎・龍之介・犀星・正雄・荷風・白秋・夢二など十七人の文人俳句を一括して紹介。
目次
夏目漱石
久保田万太郎
芥川龍之介
室生犀星(漁眠洞)
久米正雄(三汀)
永井荷風
北原白秋
内田百〓(けん)
竹久夢二
萩原朔太郎
宮沢賢治
吉屋信子
三好達治
太宰治
藤沢周平
寺山修司
森村誠一
著者等紹介
石井龍生[イシイリュウセイ]
俳人協会会員。本名、石井達夫。1937年、福岡県うきは市吉井町生まれ。1994年、土生重次主宰「扉」入会。1997年、「扉」同人 2001年、主宰死去・退会。2000年、三田きえ子主宰「萌」入会・同人。2009年、「萌」退会。2005年、島村正主宰「宇宙」入会・同人。2006年、平沢陽子代表「十七音樹」創刊設立に参加・同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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冬見
15
17人の文人の俳句を紹介。文人俳句は余技の領域で語られることが多く、本にまとまって紹介されることはあまりないのでとても新鮮だった。各々の句作に対する考えや、制作時期、句の特徴などについても触れらており、文人俳句入門書としては最適。俳句の分量もちょうど良かった。永井荷風、竹久夢二、吉屋信子、三好達治、寺山修司あたりに好きな句が多かった。どの文人も各々の文学のエッセンスが句に滲み出ていて面白い。上手いなあと思ったのは夏目漱石、芥川龍之介、三汀(久米正雄)。荷風の句は艶がある。「色町や真昼しづかに猫の恋」とか。2018/10/21