内容説明
雑誌モデルとして活躍し、可愛いと言われ慣れている女子高生。自分は「特別な存在」だと信じる彼女が求めた、自らにふさわしい「特別」な相手は(『サロメ』)。なによりも大切なのは、金。そのためなら夫も娘も捨てる、非情で強欲な女。周囲から恨みを買い続けた彼女の最期は(『かえる取りの女』)。報復にかかわる妖しく哀しい人間模様を描いた怪異物語。
著者等紹介
鈴木麻純[スズキマスミ]
1985年、静岡県生まれ。2007年にwebサイト「Nosferatu」を開設。創作小説を書き始める。「蛟堂報復録」でアルファポリスミステリー小説大賞を受賞し、書籍刊行へと至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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そのぼん
11
『かえる取りの女』も実際に物語として存在しているのでしょうか?『サロメ』の方はぼんやりときいたことがあったのですが(笑)。相変わらず妖しげな雰囲気が面白かったです。2012/02/13
グリンタ
3
サロメ・・こうなってはいかんぞと。、カエル・・・金は人を変える。2014/12/01
T. みぃた
3
高校生の辰史は傲岸不遜な中にも尊お祖父様の期待に応えようとちょっと背伸びしてるカンジで 珍しいものを見たww 鬼堂さんの幻影書房だけで別のお話ができそう2012/04/12
hana
3
因果応報は相変わらずやるせないが、辰史と丑雄の因果をひもとくようなエピソードと尊お祖父さんの人物像がクローズアップされていた部分は良かった。それにしても「報復屋」ってのは奥が深いんだなぁ。2010/07/19
藤月はな(灯れ松明の火)
3
個人によって異なる正義の決め方など、重いテーマを扱いながら辰史の高校時代や尊翁を尊敬して慕う姿や丑雄と本当は今みたいに険悪じゃない過去が読めてとても楽しかったです。後、鬼堂さん、一体、いくつなんだ・・・?「サロメ」は中二病っぽい、女子高校生に同世代ながら「おいおい・・・。」と脱力してしまいました(←「人のこと、言えないんじゃないか?」と思われる方もいるかもしれませんが正直な感想です)2010/05/21




