内容説明
レーニン主義者、スターリン主義者によってなされたマルクス主義哲学の誤謬、その結果としてのソ連邦崩壊。しかし、それ以前からあったソ連を中心とした共産主義の不合理性はどこに原因があったのか。本書はマルクス、エンゲルスまでさかのぼり、その原因に光をあて、現代の諸科学の成果を踏まえ、マルクス主義哲学の再生をめざす試論集である。
目次
第1部 哲学の再生の前提(三浦つとむのレーニン反映論批判;芸術における認識と表現の問題)
第2部 哲学の再生(唯物論的現象学構築の試み―サルトル哲学の検討;フロイトおよび精神分析とマルクス主義;脳から見た認識における情動や感情の役割の問題;現代唯物論試論―認識・表現における人間の生得的、無意識的側面の役割;続・現代唯物論試論―認識・表現における人間の生得的、無意識的側面の役割;超常(心霊)現象考 ほか)
著者等紹介
渡部正元[ワタナベマサモト]
1939年秋田県生まれ。1970年法政大学大学院人文科学研究科博士課程哲学専攻単位習得。元法政大学講師、元東京都公立中学校教諭(社会科担当、性教育、環境教育に取り組む)。現在、東京唯物論研究会会員、昭島(市)環境フォーラム会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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