内容説明
高度な情報処理能力を身につけるための基礎となる「事実と解釈の区別」「証明とは何か」という観点を提示し、それを土台にして狡猾な情報操作の具体的事例を紹介。
目次
第1章 事実と解釈を区別することの大切さ(情報の受け止め方として誰でも「本当かウソか」等の二分法の認識パターンを持っている;真偽が判断できない情報は「本当かウソか」ではなく「可能性の問題」で考える必要がある;確定した事実ではないものを事実だと思い込んで他の人に押しつけると弊害が生じる ほか)
第2章 論証や証明とは何か(証明という概念は「誰でも実践している絞り込み作業の延長」として考えると理解しやすい;絞り込みや証明のための検証作業とは「確実な根拠を前提にした論理的考察」を意味する;人間が決めたルール内の事柄の証明は容易だが、そうでないルールを元にした証明は難しい ほか)
第3章 情報による支配から離脱する方法(02年以前の日本では「北朝鮮との友好重視」から拉致を捏造と言う人さえ存在した;拉致の証明は「突如として凶悪な犯罪者が隣国に出現した」ような衝撃を日本人に与えた;「拉致は捏造」という主張が生まれた一因に北朝鮮の情報操作が影響していたことは明白 ほか)
著者等紹介
小林弘潤[コバヤシコウジュン]
横浜国立大学教育学部卒。小学校教諭、専任家庭教師を経て2004年4月に月聖出版を設立。同年9月から学習参考書、人間心理系、自己啓発系、日本史、世界史、政治経済、小説等の様々なジャンルの本を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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