内容説明
寄稿者は、かつてキース・トマスの学部学生や大学院生だった優れた歴史家たち。初期近代期の数多くの礼儀の言外の意味を例証し、20世紀にいたるまでの、その意味の変遷を説明する。
目次
キース・トマス
礼儀正しい口ぶり、すなわち、初期近代ヨーロッパの言語と洗練
ルネサンスから宗教改革と反対革命にいたる「宗教開化」
初期近代イングランドの葬式の礼儀と礼儀正しい儀式
性的風習、すなわち、初期近代イングランドの礼儀の他の様相
十七世紀イングランドの女の礼儀
文明と脱臭?初期近代イングランド文化の匂い
礼儀と魔術の凋落
十七世紀イングランドの大都市の概念
初期近代イングランドの礼儀と市民文化、すなわち都会の特権免許の意味
放火、放火の脅威、そして初期近代イングランドの無作法
イングランドの礼儀、文明開化の過程、そして公開処罰の終焉
ドイツの森から文明社会へ、すなわち、フランスのフランク族神話と大昔の政体
音楽、理性、そして洗練、すなわち、ジョージ・フリデリック・ヘンデルの生涯における魔術と魔法
未開のウェールズ、すなわち、十六世紀から十九世紀にかけてのウェールズ文明開化
ビジネスの道義的経済制度、すなわち、倫理と効率に関する歴史的眺望
マンモンの開化、すなわち、十九世紀イングランドの法律、道徳、そしてシティ
礼儀と帝国
現代英国の公と私
著者等紹介
バーク,ピーター[バーク,ピーター][Burke,Peter]
ケンブリッジ大学エマニュエル・カレッジの文化史教授兼フェロー
ハリソン,ブライアン[ハリソン,ブライアン][Harrison,Brian]
オックスフォード大学の現代英国史教授で、コーパス・クリスティ・カレッジのフェロー
スラック,ポール[スラック,ポール][Slack,Paul]
オックスフォード大学リナカー・カレッジの学寮長で、初期近代社会史教授
木邨和彦[キムラカズヒコ]
1946年1月東京生れ。1968年3月上智大学法学部法律学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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