内容説明
木に魅せられ、新聞紙を原料とするセルロースファイバーにのめり込み、住宅断熱一筋に邁進してきた男がいる。艱難辛苦を乗り越え、「たかが断熱、されど断熱」を地で行き、「日本の住宅を良くしたい」その思いだけで、住宅断熱に賭けてきた60歳の男。果たして、その結果は…。住宅の専門書を超えた、一人の男の不器用だが頑なまでに真面目な「生き方」が、はじけるように立ち上がってくるノンフィクションの秀作。
目次
第1章 人と木
第2章 木とセルロースファイバー
第3章 セルロースファイバーが住宅を変える
第4章 セルロースファイバーのすごさを立証
第5章 セルロースファイバーの設計・施工を担当したプロの話
第6章 セルロースファイバーで断熱施工した住宅に住んでいる方の感想
第7章 参考論文と取得認定
著者等紹介
小泉昭雄[コイズミアキオ]
昭和23年10月25日、大阪府高槻市生まれ。セルロースファイバーと出会うまでの性は藪内昭雄。住宅断熱に対する考え方を一新した断熱工法を開発し、日本セルロースファイバー断熱施工協会を設立。日本の住宅断熱の考え方や大切さを分かりやすく熱心に力説し、住宅建築における断熱工事を専門技術業として広く認知させ、世に広めた先駆者である。日本セルロースファイバー断熱施工協会専務理事。日本セルローズファィバー工業会理事。(株)デコス取締役副社長
坂本雄三[サカモトユウゾウ]
1948年、札幌市生まれ。現職、東京大学・大学院工学系研究科・建築学専攻・教授。1971年北海道大学卒業、1978年東京大学大学院博士課程修了(工博)、1978年建設省建築研究所・研究員、1990年名古屋大学・助教授、1994年東京大学・助教授を経て、1997年現職。専門は建築環境工学。長年、熱と空気の数値シミュレーションや住宅・建築の省エネルギーの研究に従事し、国の省エネルギー基準などの策定に参画。現在、国土交通省社会資本整備審議会専門委員や東京都環境審議会臨時委員を務め、国や地方自治体の温暖化対策の立案に携わる。また、坪井賞(日本ツーバイフォー建築協会2001)、空気調和衛生工学会学会賞(技術賞建築設備部門2005)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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