感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
3
イプセンの原作を著者がアレンジしたシリーズ。読み易いのに考えさせられた。レリングの「人生には嘘が必要」「平凡な人から嘘を取り上げるのは幸せを取り上げるのと同じ」という台詞が印象的。専門家の間ではギーナの評価が低いらしいが、人生の正体を悟っても前向きさを失わない点は見事だと思う。理想は押し付けるものじゃないし、人はそんなに立派な生き物じゃない。汚れて間違えて傷つけて、それでもどうにか生きていくのだ。あとがきも面白い。「予期せぬ事こそリアリズム」「イプセンを演じるとは率直に自分の馬鹿を告白する事」まさに文学。2014/09/17
たっつぁん
0
すごく題名の「野鴨」が物語を象徴しており、物語の根幹とも言うべき存在である。凄い!2011/09/07