内容説明
余命10ヵ月の宣告を受けたあと、夫は、「エーゲ海を見に行こう」といった。初めての海外旅行から、毎回これが最後の海外旅行と言いながら、一年半のあいだに8回の海外旅行を敢行した。エーゲ海へは5回行った。エーゲ海の波を枕にぷかぷか気持ち良さそうに浮かんでいた夫。私たちは満足して夫婦生活の最後の幕を下ろした。
目次
不思議な書き置きの話
病院閉鎖後から人間ドックを受けるまで
エーゲ海を見に行こう
第一回ギリシャ旅行
第二回ギリシャ旅行
第三回ギリシャ旅行
ドイツ旅行
第四回ギリシャ旅行
ロシアとの関わり
ロシア旅行
私たち夫婦のこと
第五回ギリシャ旅行
最後の北海道旅行
死を目前に控えて
著者等紹介
加藤瑠璃子[カトウルリコ]
1937年、ソウル生まれ。大阪市立大学医学部卒業。2003年まで、小児科医として医院を経営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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