出版社内容情報
薩長志士が極秘渡欧し、
イギリス外務省と倒幕密談していた!
幕末史の舞台は、アメリカ、ヨーロッパにまで広がっていた──。
幕府、薩摩、長州は、欧米列強にどう挑み、また、接近したか?
国内抗争に偏重した旧来の幕末史を覆す!
幕末、日本は欧米列強の圧倒的武威に屈し、開国した。
国内に攘夷思想が吹き荒れる中、
幕府、薩摩、長州は各々どういう攘夷戦略で列強に対峙したか。
また、欧米との貿易が始まると、幕府は軍需品の輸入利権を独占し、
これに反発する薩摩は直接貿易を求めて英国に接近する。
さらに、幕府が海外視察団を派遣すると、
薩長も藩士を欧州に送り込み、
幕末抗争はグローバルな展開を見せてゆく。
──国際的視点から幕末史を捉えなおす意欲作。
内容説明
幕末、日本は欧米列強の圧倒的武威に屈し、開国した。国内に攘夷思想が吹き荒れる中、幕府、薩摩、長州は各々どういう攘夷戦略で列強に対峙したか。また、欧米との貿易が始まると、幕府は軍需品の輸入利権を独占し、これに反発する薩摩は直接貿易を求めて英国に接近する。さらに、幕府が海外視察団を派遣すると、薩長も藩士を欧州に送り込み、幕末抗争はグローバルな展開を見せてゆく。―国際的視点から幕末史を捉えなおす意欲作。
目次
第1章 幕末以前の日本人の世界観―小中華帝国「日本」
第2章 幕府、和親条約で開国せず―鎖国死守への執念
第3章 幕府の積極的「開国」戦略―未来攘夷という思想
第4章 長州藩の世界観―過激攘夷の深層
第5章 薩摩藩の世界観―斉彬・久光に見る現実主義
第6章 幕末「武器・軍艦貿易」―輸入利権をめぐる幕薩対立
第7章 日本人、海を渡る―使節団・留学生が見た世界
第8章 幕末「極秘渡航」―長州ファイブと薩摩スチューデント
第9章 ロンドン薩長同盟―幕末史を動かした留学生ネットワーク
著者等紹介
町田明広[マチダアキヒロ]
1962年長野県生まれ。上智大学文学部・慶應義塾大学文学部卒業。佛教大学文学研究科修士課程・同博士後期課程修了。博士(文学)。日本近現代史(明治維新史)研究者。明治維新史学会理事。神田外語大学准教授、日本研究所副所長。千葉商科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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