内容説明
北京風味の作家で、スター記者である劉一達が、骨董・貸家業・ダフ屋など商いの「人虫儿」たちの内幕に潜入取材!度肝を抜くエネルギーが体臭のようにしたたる現代中国の生々しい人間ドキュメント!TVドラマ化された超話題作、日本初の翻訳出版化。
目次
古玩虫儿―『骨董の虫』世渡りの術(『鼻汁たれ小僧』前門が買いたいとさ;人生の煉獄 ほか)
瓦片虫儿―『貸家業の虫』訪問記(中国のグランデ爺さん;このワシにおかしな手を使うのはやめときな! ほか)
票虫儿―『ダフ屋の虫』物語(『ダフ屋の虫』実録;ロシア大使館チケット一枚、三千元 ほか)
買売虫儿―『商いの虫』の浮き沈み(『商いの虫』のやり方;リクエスト一曲、一万元 ほか)
著者等紹介
劉一達[リュウイダア]
作家で、「北京晩報」(夕刊紙)の記者。中国作家協会会員。北京作家協会理事。「第1回全国ニュース記者ベスト100名」「全国スター記者」に選出される。1980年から創作活動に入り、長篇小説、ドキュメンタリーなど40冊余を出版
近藤昌三[コンドウショウゾウ]
1926(大正15)年生まれ。旧制市立名古屋商業学校を卒業後、「東洋綿花」(「株式会社トーメン」現「豊田通商」)入社。直ちに中国派遣委託研修生として北京の「北京恢弘塾」に入塾。約1年間、中国語研修を受ける。同塾卒業後は中国河北省晋県駐在員となり綿花収買に当たる。1945(昭和20)年4月現地入営。終戦後ソ連軍に抑留されシベリアへ移送(1年9ヶ月間)。復員後は「東洋綿花」に復職。1984(昭和59)年に定年退職した後は、「愛知県日中友好協会日本語教室」を始め県内の市商工会議所、各企業の研修生向け日本語教室、また、中国人留学生就学生向けビジネス専門学校等で語学指導に従事する。名古屋市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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