内容説明
「私は結局、チャンピオンになれる器じゃなかったのかもしれない。でも勝ちたいんです。チャンピオンの器じゃなかったのなら、今からそうなりたいんです」フィギュアスケートの「元・天才少女」鷺沢伶里は二十五歳。全てを賭けて五輪に挑む！メダルと恋のゆくえは？そして、真のチャンピオンの条件とは？迫真の心理と演技描写、そして波乱の展開。純粋な者たちの、危うく切なく、激しい想い。すべては極薄のエッジの上に集束する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃんちう
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初版を読みましたが、この本は本として誤植や誤変換がすごく目立つ完成度の低い製本具合でした。…が、しかし内容はとても面白い！今まで何冊か読んだフィギュアスケートものの中でベストに入りました。幼かった主人公がコーチと共に最終的に引退をするまでを細かくまた引き込まれる文章で2段組500ページの内容でもすぐに読んでしまいました。これはもっと磨かれるべき秀逸作です。
ゆうき
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才能の魔力。銀盤の魔力。フィギュアに関わる人間の姿を描ききっている。登場人物も皆キャラが立っていて、一つの世界が出来上がっている。もっと評価されていい作品だと思う。こんな名作を自費出版で刊行してくれた著者に敬礼！！2009/06/23
みかん
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スケート描写も心理描写も巧みで、壮大なドラマを読み終えた達成感がある。難易度感に隔世が。それも含めて楽しい2021/04/30
