感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カッパ
2
「シグルイ」の原作でもある南條範夫の駿河城御前試合第一試合無明逆流れが原作の短編と、美童記の二本入り。無明逆流れはシグルイに比べ、原作に忠実。短い中に男同士の熱さや、いくの熱い気持ちが描かれていて、素晴らしい。美童記は自身の美しさのため哀れなほど翻弄される小姓の話。男のプライドと情念が描かれた、こちらも秀作。2016/07/19
Stanisław Marcin Ulam
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60年代の平田弘史とみ新蔵作品の地の文がコマの隙間に書かれるのが無声映画っぽくて好き2016/08/27
HAO
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「シグルイ」のアレ、とでも言うのが最短の説明か。 とみ作品に多い、原作のト書きに沿った紙芝居的劇画。 ただし、原作そのままではなく、結構な改変が加えられている。 その構成は長編などは絵と文章が補完し合う事でスピード感、迫力が出るが、これの場合そもそも原作が短編なので原作の再現としては出来が良いとは言えない。 むしろ同時収録の「美童記」の方が読み物としては面白かった。