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内容説明
「琳派」そして「RIMPA」とは何かをあらためて問い直そうということが、本書のメイン・テーマとなります。学問的に捉えれば、琳派を古美術としてだけ見るのでなく、現代文化の中でどのように位置づけられるかを再考することが重要な課題と言えるでしょう。
目次
第1セッション 総論(琳派とは何か;近代における「琳派」の出発と研究の歩み;近代日本画と琳派)
第2セッション 各論(フランスにおける「装飾」の位相;グスタフ・クリムト及び一九〇〇年前後のウィーンにおける―RIMPA‐ARTの意義;尾形光琳『紅白梅図屏風』と現代絵画―岡本太郎と中西夏之の見解をめぐって)
第3セッション 討議(討議 琳派を考える)
資料編(琳派からRIMPAへ;琳派 RIMPA展への反響)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロセ
2
専門書チックですが、シンポジウムと展覧会カタログの文章、展覧会評などがまとめられたもので、読みやすかった。肝心な2004年に国立近代美術館で開催された「琳派RIMPA」展に私は行っていないが、コンセプトとしては「琳派」という固定化されつつある概念を今一度疑い、0から再考しようというもの。近代美術館で開かれたということもキモで、現代にも琳派の系譜を見出そうという中々興味深い展覧会だったらしい。図録をぜひ手に入れたい。ちなみに今年は酒井抱一生誕250周年。大規模な抱一の展覧会に期待。2011/05/14
katashin86
0
2004年に東京国立近代美術館で開催された「琳派RIMPA展」の記念シンポジウムの報告書。この展覧会では「装飾性」にフォーカスしており、シンポ報告書も琳派と西洋美術や現代アートとの接近を考えるうえでとても勉強になる。もちろん、「装飾性」だけでは回収できない琳派芸術の別の面をどう考えるのかという宿題は残る。2021/04/04