内容説明
戦後三十七年。初老を迎えたドイツ人教師ヴィリー・ミュラーの脳裡には、大戦下のさまざまな出来事がよみがえる。ブントの青年たちとの交わり、収容所送りとなったユダヤ人の友、秘密警察に捕らわれ刑死した恋人、そして父と母の姿…。時代に翻弄されつつ生きる人々の、時を超えて生き続ける魂の形。
著者等紹介
上田康宏[ウエダヤスヒロ]
1944年愛媛県松山市に生まれる。山口大学卒業。2004年大阪府職員を定年退職。2005年「島」で第94回コスモス文学新人賞奨励賞(長編小説部門)を受ける。「コスモス文学」同人。奈良県橿原市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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