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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
多田幾多
20
ある狂気とその美しさに取り憑かれた地獄絵師の告白。自らの体を切り刻み、その血で作品を描く主人公。内容もそうだが、キャラクターもすごい圧倒された。奇形、血、臓物、死体。しかしその中に感じる戦争に対する悲しみや切なさをひしひしと感じる。家族のことを紹介する主人公だけど、実は家族なんていなくて、全部人形や死体と、全部全部、主人公の妄想?だったとは…。そして最後ら辺からはもう圧倒されて強烈なもんだったな!2014/01/09
白黒豆黄昏ぞんび
13
朋くんから借りました。これは強烈で圧倒的な力のある漫画だ!自伝的な要素が織り込まれているとのことですが、血と雪と戦争の悲しみ、残酷な中に優しさもあって、日野先生ご自身が代表作と言われるだけのことがある、渾身こもった漫画でした。わが身を削りながら創作した作品というのは、こんなにものすごい力を持つものなのですね。2013/05/05
加藤久和
5
後半の凄まじいテンションは『赤い蛇』と同様。一線を越えてしまっている感が甚だしい。こういうのがフロイトなどが言うところの死の衝動なんだろうか。グロさが強烈だが読後感がそれほど悪くないのも実力のなせる業なのかもしれない。2015/07/02
ささやか@ケチャップマン
4
うむ、クレイジーである。面白いというより強烈な狂気だ。2016/01/19
ぴよ(toyoneko)
4
シーモア読み放題で再読。…端的にいってしまうと,「地獄の子守歌」のセルフリメイクなのだが,リメイクの手法が,「薄めて長編化する」というものであるうえ,オチを大きく変えてしまっているので,正直インパクトに欠ける。しかしラスト付近の「ゆ…雪だ!雪は狂おしい!」「そうだ!今こそこの地獄の赤い実を食べる時が来たのだ!」など,ナチュラルに狂ってる感じのセリフは素敵。2014/12/13