内容説明
満州馬賊として名を馳せた小日向白朗と、毛沢東の新中国体制下で苦闘を重ねた実子明朗の、親子二代百年にわたる中国放浪の実伝を、近藤昌三の名訳で送る力作。
目次
第1部 小白竜(シャオパイロン)伝奇(上海に現れた小白竜;金家坊九九号―上海青〓(ほう)の最高ボス
日本と蒋政権秘密接近の使者
殺人魔窟、七六号の天敵 ほか)
第2部 ある中国残留孤児の自叙「奮闘記」―振り返って、あなたはまだ「社会主義賛歌」を歌いますか?(「私は日本人の子だ」―小さい時から私は知っていた;父親への思慕―初めての公開発表;中国社会への船出;「中国にはもう差別は無い」とでも言うの? ほか)