内容説明
SMクラブで働く著者のもとに集う風変わりな性癖をもつ男たち。バイセクシュアルである著者が愛する魅力的な彼女たち。会話を拒否する男。公衆便所でしか眠れない女。個性あふれる人間たちが織りなす、可笑しくも切ない日常を綴った日記。読者の熱い希望により、前回入らなかった日記分を追加して新装版で登場。
目次
一九九九年八月~十二月
二〇〇〇年一月~四月
二〇〇一年一月二十五日
著者等紹介
藤森直子[フジモリナオコ]
キャバクラ嬢を経て現在はSM嬢。「綾。ホステス、22歳。」(洋泉社)でデビュー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Take@磨穿鉄靴
31
段ボールにしまわれていた20代の頃に自分で買った本。ホステスの方同様、捨てるつもりで読み返すもやはりこれも捨てられず。9割は本当にどうでもいい感じなんだけどたまに引き込まれる文章がある。それはSMとか全く関係ないところで。この人まだ文章書いてるのかな。ふざけたりおどけたりした要素無くして短編書いたら切れ味ある話書いてくれそう。今何してんのかな。この人の短編読みたいな。★★★☆☆2021/07/13
小宮美夜
2
なおさんいまごろなにしてるんだろーな。あってみたいな。
cirumoc
2
性癖が特異というだけで、人間性が特異なわけではない。この本を読んでそう思えるようになった。さまざまな魅力的なエピソードを絡めて綴られる著者のブログを書籍化した作品。バイである主人公直、直の魅力的な女性の恋人たち。一言も喋らないことを条件に直とセフレになる男。公衆トイレでしか眠れない少女。みんな心のどこかが冷めていて、みんな平等に温かい。SMは愛だ。2009/07/08
ふみ
2
“バイセクシャルでSMの女王様の日記”ということで、興味本位で読んだけど、それ以上に考えさせられたことがあった。解説の田口ランディに納得。2008/11/16
SI
0
あまり評価されていないようだし、読まれていない本のようだか自分にとっては大好きな一冊。SM嬢である著者が優しく愛おしい人々(両性)とのやりとりを綴る素敵な物語。古い本だけど多くの人に読んでもらいたい。そして賛否あるであろう感想を聞いてみたい。2025/04/27