内容説明
日韓併合は大失敗だった!朝鮮半島・中国大陸を舞台に、近代日本が犯した国家経略の過ち。知性の“痴れた”日本人が知らざる、歴史の闇とは何か。今なお漂流し、混迷をつづける日本を刮目させる書。
目次
序章 「知ってはならない歴史」とは(だれが、何を知られて困るのか?;言語的存在としての日本人の弱さ ほか)
第1章 痴れる日本の知力(満洲事変は日本による侵略戦争か?;日本人が「知ってはならない」戦後の追撃戦 ほか)
第2章 韓国併合で知ってはならない歴史(李朝の王朝主義がとった「衛正斥邪」;日朝修好条規は不平等条約ではない ほか)
第3章 日韓両国民の過誤―日韓併合(劣情日本人に握られている歴史教科書;「日帝三十六年」は何をもたらしたか? ほか)
第4章 日露戦争勝利と日本漂流の始まり(日露戦争の勝利と英米の支援;小村外相による桂・ハリマン協定の破棄 ほか)
著者等紹介
若狭和朋[ワカサカズトモ]
1942(昭和17)年、福岡市生まれ。九州大学法学部卒業。岐阜県下の公立高校の教師となり、平成15年退職。現在、人間環境大学講師(非常勤)。教育学博士(Ph.D.)。発言集団シューレ代表
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感想・レビュー
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Hiroki Nishizumi
3
自虐的タイトルだが、良書だと思う。「亡国は自らなす」という言葉は正論だ。朝鮮半島(大韓帝国)は植民地化したのではないことは知っていたが、ハングルを普及させたのが総督府であることは知らなかった。朝鮮・満州民族と満州帝国の関連はもう少し調査を深めたいと感じた。また、小村寿太郎の桂・ハリマン協定破棄への批判は実に同感である。2019/04/29
Hiroki Nishizumi
2
再読。ちょっと方法論が未熟かもしれない。日本は正しいという前提が隠れているので、一般受けは簡単にいかない。しかしながら客観的な記述は難しいかな。2021/07/19
Ej
1
近代日本史で知らされていない事の多さに愕然としました。もし特定秘密保護法が成立すれば、このさきどうなるのでしょうか。2013/10/24