鋼鉄のシャッター―北アイルランド紛争とエンカウンター・グループ

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  • サイズ B6判/ページ数 157p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784434039942
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C0011

内容説明

ロジャーズの先駆的エンカウンター・グループの記録。北アイルランド紛争は、英国が12世紀にアイルランド島を支配して以来続いていた。貧しいカトリックと裕福なプロテスタント。何世紀にも渡った憎しみ合い。紛争は泥沼化していた。1972年、ロジャーズらは、北アイルランドの首都ベルファーストから来たプロテスタント4名、カトリック4名、英国陸軍退役大佐1名と、3日間24時間のエンカウンター・グループをもった。本書はその記録であり、社会的・国際的紛争解決への示唆を与えてくれるであろう。

目次

構想
グループの参加者集め(第二のスタート)
エンカウンター・グループ(メンバー;第1段階「ツアー(周遊)」 ほか)
物語のその後(北アイルランド再訪とフォローアップ調査;参加メンバーのその後)
付録(本プロジェクトの最初の計画書(アイルランドのイエズス会からの提案)
正式に提案された計画書(CSPからの提案) ほか)

著者等紹介

ライス,パトリック[ライス,パトリック][Rice,Patrick]
カトリック派イエズス会神父、CSP(カリフォルニア州ラホイヤのCenter for Studies of the Person)スタッフを経て、現在個人開業。心理学博士。カール・ロジャーズによって深く影響された人生を歩む。セラピストとしての人間的成長、組織内の個人とチームの交流、コーチングによる経営者のヒューマニスティックなリーダーシップ技能の促進などで活躍中。カリフォルニア州パラ・アルトに妻のクレアと住み、仕事の合間には10人の孫たちと遊んだり、ルシール・パッカード子供病院の集中治療室で、ボランティアとして「cuddler」(愛情をこめて抱いてやる人)もしている

畠瀬稔[ハタセミノル]
京大大学院教育学研究科博士課程修了。教育学博士。1967~69年の2年間、カール・ロジャーズ博士のもとへ留学。現在、KNC(関西人間関係研究センター)代表、京都女子大学名誉教授

東口千津子[ヒガシグチチズコ]
大阪教育大学大学院教育学研究科修了。大阪府英語科教諭を経てオーストラリアで多文化教育・英語科教授法を専攻、日本語教育、留学生教育に携わる。異文化接触の心理とアイデンティティ、多文化共生、パーソン・センタード・アプローチを研究テーマとする。現在、学校法人山口学園ECC国際外語専門学校で学生相談・カウンセリング、グループワーク、NPOとの協働のコースづくりを通して、個人・グループ・社会の相互作用と発達について考える。異文化間教育学会、日本心理臨床学会、日本人間性心理学会所属
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

natsumi

1
北アイルランド紛争における様々な立場の市民を集め、エンカウンター・グループとしての対話を実現させたプロジェクト。参加者を集めてアメリカに連れて行くまでの緊迫感が「アルゴ」並みにすごい…。フォローアップのところまで読んで、わたしたちは何者なのか?という、ある参加者が最初のセッションで発した問いに戻ってくる感覚。属している集団を超えて「わたしであること」がいかに困難で、ある環境下においては勇気あることか。2021/09/22

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