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蔦の橋

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  • サイズ B6判/ページ数 771p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784434037757
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

勇治は学校や組織に対する違和感をひきずり、その中でもがき、友人と関わり、不幸な恋をした。自我にとらわれた生き方を「自己満足に過ぎない」と指摘され悩むが、やがて、「人生の意味」のために、自分らしさを曇らせるような価値観を受け入れなければならないならば、「人生は無意味であるべきだ」と思うようになる。勇治の弾き語りを聞いて衝撃を受け、中学時代から彼に思いを寄せ続けた由紀、唯一の幼なじみで、宗教組織のリーダーになって再会する澄夫、操り人形のような自分を変えることにあせり、破滅的な生活に向かう明美、大学で活動家になるが、恋人の妊娠で挫折を味わう徹志…。高度成長から低成長に向かい、凝集力を失いつつあった社会で、必死に生き方を模索する青春群像を描き、この時代を支える人々の奥底にある捨てきれない思いを描写した長編小説。