内容説明
青年期のキューバ・ペルーへの移民体験、帰国後の京都‐灯園での宗教的共同生活、静岡県沼津の興農学園に学びキリスト教無教会主義にもとづく思想形成とデンマーク式農業・農民学校の夢を抱く。沖縄戦をくぐりぬけ1950年代前半からの米軍による土地取りあげへの抵抗、反基地・平和運動を徹底。100歳をこえるまで反戦の灯りをともしつづけた阿波根昌鴻さんの闘いと思想に迫る。
目次
1 阿波根昌鴻さんを追悼する(断じて権力に屈しない闘争精神―阿波根さんの生涯から学ぶもの;沖縄における反戦平和運動の先駆者―平和の種火を燃やしつづけたその人生)
2 伊江島コミューン(反戦・平和の灯をかかげる農民;乞食口説をうたう農民たち;島ぐるみ闘争前夜 ほか)
3 阿波根昌鴻 その闘いと思想(沖縄戦後運動史における卓越した位置;「戦中時代」から「闘争時代」への思想的発展の契機;伊江島土地闘争のなかで ほか)
著者等紹介
佐々木辰夫[ササキタツオ]
1928年生れ。同志社大学卒。失職中から沖縄・奄美をはじめ日本各地の離島・僻地を精力的に歩く。中学校に職をうる。同時に60年代、インド、沖縄その他に関するルポルタージュを、『新日本文学』や関西在住者による文学・社会運動の同人誌『表象』『変革者』などに発表。80年代以降はおもにイラン革命、アフガニスタン革命について『社会評論』に執筆
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