内容説明
現代アメリカ史における代表的成功例であり、世界でもっとも有名なコミューンでもある「ツイン・オークス・コミュニティー」の創設当初の苦闘を描くドキュメント。著者は現在も同地に在住する創立者の一人。アメリカの現代史、特にコミューン運動について語る上できわめて重要かつ貴重な文献であるというだけでなく、自らの手で理想郷を築こうと日々奮闘するその純粋な理想主義者たちの姿は、読む者の胸を打たずにはおかない。
目次
なぜコミューンに住みたがるのか?
他のコミューン
カレンダー―最初の2年間
平等の作りかた
土に帰る
街へ戻る
食欲を満たす
ドームとキューブ―家屋の建設
来る者と去る者―選別と再編
大きな喪失〔ほか〕
著者等紹介
キンケイド,キャスリーン[キンケイド,キャスリーン][Kinkade,Kathleen]
合衆国ワシントン州生まれ。離婚し、娘と二人暮らしとなった34歳の時、理想的な共同集団生活を描いた小説を読んで感激、平等で自由なユートピアを作ることを決意。ヴァージニア州にツイン・オークス・コミュニティーを創設。同コミューンはアメリカでもっとも成功し、もっとも有名な共同体となる。現在も同コミュニティーに住む唯一の創立メンバー
金原義明[キンパラヨシアキ]
著述家、翻訳家。1960年静岡県磐田市生まれ。静岡大学人文学部卒。学生時代から現代アメリカのコミュニティー運動について研究をはじめ、その後も継続的に北米のコミュニティーを訪ね歩き友好関係を結ぶ
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