内容説明
不況・倒産・リストラ・自死、政治不安・テロ…先の見えない現実。しかし、この混迷した現実を生きる自己も又、頼りなき、不実極まる自己である。―八百年前、末法濁世のただ中で真実を求め続け、人生を全うした親鸞。今こそ私たちは、不確かな現実を見つめ、人生を、より確かなものとするために、親鸞に問いたずね、親鸞と共に生きていきたい。
目次
第1章 親鸞さんの生き方に学ぶ(一道を歩む人―あともどりのない人生;独り生じ独り死す―ひとりの悲しさと尊さ;火宅無常を生きる―この身と現実の救い;さわりおおきに、徳おおし―苦しみが転ぜられる人生)
第2章 親鸞さんの教えを学ぶ(教えの世界―『教行信証』の教について;『大無量寿経』の世界―釈尊と阿弥陀仏と親鸞;宿業―いのちのつながりへの眼差し;親鸞さんの往生思想―よりよき生と死の発見)
第3章 親鸞さんの問い方を学ぶ(問いが人生を創る―よき問いが、よき答えを生み出す;世の闇を照らす―見るべきものを見ない私;人間の欲望―煩悩の中でこそ人間が輝く;彼岸と此岸の世界―現実を映し出すもの)
著者等紹介
山崎龍明[ヤマザキリュウミョウ]
1943年、東京都杉並区に生まれる。龍谷大学仏教学科卒業。同大学院修士課程修了。真宗学専攻。龍谷大学、駒沢大学講師を経て、現在、武蔵野女子大学教授、武蔵野女子大学仏教文化研究所所長、WCRP平和研究所員、浄土真宗本願寺派法善寺住職(毎月2回親鸞法話会主宰)
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