内容説明
一九九五年の終戦五〇周年を迎えようとするころ、太平洋戦争の開戦と終戦をめぐって世上の論議が活況を呈し始めた。それに触発されて、まえまえから胸中に燻っていた問題意識が再燃し始め、あらためて開戦と終戦の経緯について焦点を絞った疑問解明を思い立った。開戦と終戦という国家の存亡がかかっている状況下の日本の外交について、渦中の当事者になったつもりで、あれこれ自問自答を重ねつつ、その実相に迫ろうとした。
目次
1 開戦への流れ(戦後の見えない開戦計画(日本の視界;連合国の視界)
日米交渉(日米諒解案;最後的譲歩案 ほか))
2 終戦への迷路(終戦工作;降伏への逡巡 ほか)
著者等紹介
田中清定[タナカキヨサダ]
昭和28年、東京大学法学部卒、労働省入省。東京労働基準局長、労働保険審査会会長など歴任。現在、関東学園大学法学部教授(労働法担当)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。