内容説明
市井で生きる人々の慟哭、喜び、後悔などがこの本には詰まっています。親が子供に遺せるものは、無償の愛。大人になっても、老いた母の拳骨は痛いけれどありがたい。出会い、別れた人々への届かなかった思いの数々。泣いてください。勇気をもらってください。
目次
私のソウルメイト“たけし”
おもかげは十六歳のまま
結婚三十一年目の般若の面
なおみちゃん、あなたへのラストレター
あなたの前では少女になれた
裏切られた記憶にこだわって
ばあちゃんは眠れない
親父へ、謝りたいことが二つある
Sさんのこと。才覚と書と借金
母さん。新しい命の誕生を伝えたい
十八歳の夏。富士八合目で
魔法のまなざしに出会って
十四歳で終わった母との思い出