内容説明
ヨガ、タロット、福音書、超人、四次元、そして新しい物理学…『ターシャム・オルガヌム』で新しい思考原理を提示した著者が、まったく新しい角度から人類の問題に挑む。思想史上かつてない秘教的洞察の宝庫。
目次
第1章 秘教と現代思想
第2章 四次元
第3章 超人
第4章 キリスト教と新約聖書
第5章 タロットの象徴主義
著者等紹介
ウスペンスキー,P.D.[ウスペンスキー,P.D.][Ouspensky,P.D.]
1878年モスクワに生まれる。五歳のときにはツルゲーネフやレールモントフを愛読し始める。学校教育にはなじめず、高等学校を中途退学。二〇代後半から、ジャーナリストとしての仕事の傍ら、『第四次元』『超人論』『ヨーガとは何か』『タロットのシンボリズム』といったオカルト的著作を発表。1912年に刊行された『ターシャム・オルガヌム』で作家、思想家としての地位を確立。1913年から東洋に旅行。エジプト、インド、セイロンなどを巡り、秘教的知識の源泉を突き止めようとするが果たせず、第一次世界大戦の勃発により帰国を余儀なくされる。旅における成果は『新しい宇宙像』の中にまとめられている。1915年、グルジア出身のオカルティスト、G.I.グルジェフと運命的な出会いをする。グルジェフの中に秘教的「システム」の存在を直観した彼は、1917年まで彼の下で集中的に「ワーク」を行うが、離別。そのいきさつは『奇蹟を求めて』の中に詳しく述べられている。ロシア革命によって国内での活動が不可能となり、コンスタンチノープルでの難民生活を経て1920年イギリスに亡命。その後、何回かの渡仏と渡米期間(1940‐47)を除いて、イギリスに滞在し、「人間に可能な進化の心理学」としてのシステムを講義する。1947年南英サリー州ヴァージン・ウォーターのリン・プレイスという屋敷にて没
高橋弘泰[タカハシヒロヤス]
1970年生まれ。東京大学法学部卒。二〇歳より神智学、グルジェフ/ウスペンスキー、クリシュナムルティなどを学び、現在サラリーマン生活のかたわら秘教思想に関する書籍翻訳などを行っている
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