内容説明
無症候性のSTDの蔓延、望まない妊娠による人工妊娠中絶の増加、高齢化と少子化の問題を抱える先進国と人口増加にあえぐ途上国との葛藤…連日新聞紙面をにぎわす、性に関する諸問題の数々。新世紀を迎え、われわれはこれらの問題をどう捉え、次世代に伝えていけばよいのだろうか。本書はそんな性の歪みと現実に真摯に取り組んでいる、アジア各国の研究者の尽力の成果を余すことなく掲載する。
目次
第1章 特別講演
第2章 避妊法をめぐるアジアの現状
第3章 人工妊娠中絶と文化的背景
第4章 エイズ時代における性行動
第5章 性文化と現代の若者
第6章 性機能障害:男と女の場合
第7章 加齢と性の健康
第8章 前思春期の子どもへの性虐待と暴力
第9章 トランスセクシャル(TS)の医療と法律
第10章 性教育の現状・課題・展望
第11章 今日的課題のトピックス