内容説明
本書は、ショーのシェイクスピア論、舞台女優のショー劇上演、ショーの戯曲、映画についての論文を集めたものである。
目次
第1章 ショーのシェイクスピア批評
第2章 ショーの『シンベリン仕上げ直し』―シェイクスピアを改作
第3章 『シーザーとクレオパトラ』と『聖女ジャンヌ・ダルク』―ショーが描く英雄・聖者
第4章 舞台女優が語る『聖女ジャンヌ・ダルク』
第5章 『カンディダ』―暖炉の前の狂人たち
第6章 『人と超人』―男と女と「生の力」
第7章 『バーバラ少佐』―救世軍と兵器工場
第8章 『医者のディレンマ』―医者にできることは?
第9章 漂う船『傷心の家』
第10章 『メトセラへ還れ』
―創造的進化の過程
第11章 ショーと映画『ピグマリオン』―イギリス版(1938)制作の秘密
著者等紹介
飯田敏博[イイダトシヒロ]
1952年名古屋に生まれる。’77年明治学院大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。’86年ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ&ベッドフォード・ニュー・カレッジ演劇学科客員研究員(~’87年)。現在、鹿児島国際大学国際文化学部教授、日本バーナード・ショー協会運営委員、日本コーヒー文化学会理事
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感想・レビュー
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viola
9
どっかで読んだことあるぞ・・・と思い手持ちの論文を調べてみたら、著者の論文を読んでいました。(その論文が元になっているそうです)バーナード・ショーの作品はどうしても合わなくて、著作関連についてはあまり惹かれず。ただ、ショーは確かに優れたシェイクスピア批評家ですね。ただやみくもにシェイクスピアを神格化して、崇拝するのはおかしいとは思うし、シェイクスピアよりも優れているなどと自負して批判してるわけではない。評価しているところは評価している。その姿勢はとても立派だと思います。2011/06/04