内容説明
「四肢切断のほか、命を守る術はありません」医師の宣告に、僕は絶句した。「女房は、いまだ30代。ここで手足の殆ど総てを失うとは…」重度障害の妻を持つ夫の6年間の介護記録。そこに美談はないが、等身大の介護生活がストレートに語られている。笑いあり、涙あり、怒りあり、心に染み込む感動あり。そして考えさせられる一冊である。
目次
女房が倒れて重度障害者になる、ということ
事の始まり、不惑の誕生日
明けて、六月十八日
ついに、手足を切ることになった
一般病棟での日々
助けてくれた友達、逃げて行く親族
リハビリテーションのために転院してから
臨死体験についても少々…
ついに、女房は退院してきた
ダイアライザー
結構きつかった、通院のこと
女房は実は、車の運転もできる
日曜日
介護生活が僕に及ぼした影響をまとめると
もう一度、女房と一緒になったころを思い出してみたけれど
締めくくりのつもりで、もうちょっと
著者等紹介
今村岳央[イマムラタケオ]
昭和30年、東京都生まれ。フリーの雑誌記者を経て、平成3年に広告・雑誌記事制作会社を設立。妻を介護するため4年ほど休業し、患者移送会社にパートタイマーとして勤務。平成11年10月より自社事業を再開し、現在に至る
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