内容説明
どんな小さな村にも、それなりの歴史があり様々な人間が生きてきた。お姫尊のいわれを再び掘りおこし、お姫尊に献納されている珍しい石造物。それを彫った名工の余り知られていない一面をお姫尊の信仰にまつわる物語りの中に登場させた第一話。子供をひたすら望む夫婦の心情と愛情を隔てなく子供に注ぐ、本来の親心をかきたく、命短い子供と解っていても諦めず一筋の光を求めて助けようとする。この一途な愛情が報いられ、十年にして子供に恵まれる第二話。厳しい軍国主義の教育の頃の学校にも懐かしく、暖かく忘れられない先生が居た。どんなに社会状勢が変っても、教育の根本を曲げず、生徒一人ひとりの個性を大事にした第三話。
著者等紹介
掛川寿奈代［カケガワスナヨ］
長野県小県郡祢津村（現東部町）に生まれる。岐阜県私立伊吹高校卒。ユニチカ会社勤務。静岡県沼津市香貫病院勤務。現在地にて２１年間ホームヘルパー勤務。著書に『さようならは言わない』平成７年出版
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