日本の技―伝統を明日へつなげる職人たち

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  • サイズ A5判/ページ数 380p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784434005541
  • NDC分類 502.1
  • Cコード C0070

内容説明

「人は貧乏しなくっちゃいけませんねえ」「叱られるかもしれませんが、バブルがはじけてよかった」…この本に登場した職人さんたちは、「お客さんが買った後、喜んでくれる顔を見るのがなにより嬉しい」という確かな腕の持ち主ばかりである。家業を継いだ高齢者は小学校卒の人も多いが、物作りから学んだ知識や自然観は哲学者のように深く、尊い。

目次

御所人形(伊東久重)
琵琶(石田不識)
鬼瓦(小林章男)
葛篭(岩井良一)
表具(山内啓左)
煙管(野島厚次)
和紙人形(桂すみれ)
仙台箪笥(熊野広)
鋳物(柏木晴光)
漆刷毛(泉清吉)〔ほか〕

著者等紹介

小田孝治[オダタカジ]
1941年、東京生まれ。65年、上智大学法学部卒業、産経新聞社に入社。大阪本社社会部、神戸支局を経て、69年夕刊フジの創刊に参加、報道部員。88年、産経新聞に復社。文化部長として「世界文化賞」(日本美術協会主催)などを担当。特集部長を経て、95年から文化部編集委員。歌舞伎を中心に伝統工芸など日本の伝統文化にかかわる分野を取材。著書に「ときめく美」(ヒューマン)、共著に「自然な生き方に出会う」(サンマーク出版)など。西武文理大学講師

三好英輔[ミヨシエイスケ]
1940年、山口県生まれ。63年、日本大学芸術学部卒業、産経新聞社に入社。編集局写真部で報道写真を中心に取材。夕刊フジ写真部長を経て、96年から写真報道局編集委員。「日本の技」の写真などを担当。現在は、海外のオーケストラやオペラ公演を含め、クラシック音楽関係の写真を撮り続けている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

3
巻頭写真カラー、本文も白黒写真多数で、多くの職人による匠技が披露されている。この道、この仕事何十年という職業も減ってきたため、この独自世界でどう担い手を確保していけるか、喫緊の課題。どの工芸品においても、作品に魂を込めるという彼らの凄みが感じられる。秋保温泉の仙台箪笥(40ページ~)。曲面に文字を書く提灯(87ページ~)。どの分野も日本人のゆったりとした心づかいが感じられる。これを失ってしまうのが残念なのである。自然に逆らわず、上手に生かしてきた職人技。原発収束へは道険しい日本で、本来原発とは無縁なのだ。2012/12/02

driver1988

0
例のごとく「広く浅く」であるが、予想以上に個々の取り上げ方が薄っぺらい。著者いわく「「技」は言葉や文章で表現できるものではなさそうだ。」とのこと。普通ならここで「言い訳乙」と言って切り捨てるところなのだが、私の場合は★5を付ける。なぜか?想像力とアイデアを提供してくれるから。要するに考えるキッカケがほしいのです。それ以上は望まないので広く浅くスタイルの本書を評価しているんです。是非一読を。2010/11/12

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