内容説明
名作『若草物語』の原作者オルコットのまぼろしの作品。『もの静かな小さな娘』『ティリーのクリスマス』『ローザの物語』クリスマスの3つの物語を収録。
著者等紹介
オルコット,ルイザ・メイ[Alcott,Louisa May]
1832年、アメリカのペンシルベニア州に生まれる。父は著名な哲学者で教育者だが経済力がなく、貧しい少女時代を送った。南北戦争に看護婦として従軍した経験をもとにした『病院のスケッチ』で認められ、自分の家庭をモデルにした自伝的な小説『若草物語』で一躍有名になる。そのほか、『昔気質の一少女』『花ざかりのローズ』『八人のいとこ』などの、少女むきの家庭小説を書きつづけた。その作品は明るいユーモアにあふれ、今もなお多くの読者をもっている
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感想・レビュー
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joyjoy
12
オルコットの作品ということで、15年前に購入。久しぶりの再読。道徳の教科書に載っていそうなストーリー、という印象。解説の「善行そのものが報いであり、魂の幸福であり、謙虚さと偉大さをひとしく有するものなのです…」という一節を読んで、先日読んだ水木しげるさんの「働くと云ふ事の中に凡て神は宝を宿す」という言葉のほうが、今の自分にはすんなり受け入れられるなぁ、と感じた。 2023/12/11
timeturner
4
表面的にはセンチメンタルな少女小説の形をとりつつ、19世紀アメリカの清教徒的な倫理観と自助の精神が高々と謳いあげられ、なんとも困った気分になった。解説まで教訓のオンパレード。2017/11/24
Rie
0
オルコットによる、若い読者に向けた三つのクリスマスストーリー。二つ目の「ティリーのクリスマス」は、『若草物語』の一節になんだか似てる。2008/12/23