内容説明
アジア太平洋の安全保障は、その地理、歴史的背景及び各国の国際情勢に対する認識、特に脅威認識などを考慮せずに論ずることは不可能である。本書では、こうした点に留意しながら記述したほか、アジア太平洋における二国間安全保障システムの中核を成す日米安保体制とASEAN地域フォーラムといった多国間安保協力の枠組みに焦点を当てて、地域の安全保障問題について述べている。
目次
第1章 アジア太平洋の安全保障秩序(アジア太平洋とは何か;アジア太平洋の主な特色 ほか)
第2章 日米安保体制(日本の安全保障政策と日米安保体制;日米安保の歩み ほか)
第3章 多国間安全保障協力(総説;ARF創設における主要国の役割 ほか)
最終章 二一世紀におけるアジア太平洋の安全保障(協調とは何か;アジア太平洋における安全保障システムの有効性 ほか)
著者等紹介
松井一彦[マツイカズヒコ]
1959年11月生まれ。現職は参議院調査員。国際政治学博士(Ph.D.)。専門は国際政治学、現代外交・安全保障論。日米関係論。’83年3月上智大学外国語学部英語学科卒業。在学中、米国留学。同年4月参議院上級職採用。国際部及び議事部課員、アメリカ連邦議会特別研究員(米国ワシントン)、第一特別調査室調査員(国際問題調査会、沖縄北方特別委員会担当)、ハーバード大学ウェザーヘッド国際問題研究所日米関係研究センター研究員(米国ケンブリッジ)などを経て、2000年1月より現職。国際会議出席、国際問題に関する調査研究等のため北中米、東南アジア、欧州、アフリカ各国に訪問多数。使用言語は日本語のほか英語、フランス語、ドイツ語。日本国際政治学会、防衛学会所属
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