内容説明
地球化学分野における安定同位体についての入門書。最新の第五版では、新たな項目として古気候学をもうけたほか、現在発展中の分野である重元素の同位体分別についても解説。読者が興味のある分野の最新研究の論文に簡単に触れることができるように、多くの参考文献を記載している。
目次
第１章 理論的および実験的原理（同位体の一般的特徴；同位体効果；同位体分別過程；質量分析法の基本；標準物質；気体の試料調製法；新しい微量分析法；重元素の安定同位体分析）
第２章 主要元素の同位体分別（水素（Ｈ）
リチウム（Ｌｉ）
ホウ素（Ｂ）
炭素（Ｃ）
窒素（Ｎ）
酸素（Ｏ）
マグネシウム（Ｍｇ）
ケイ素（Ｓｉ）
硫黄（Ｓ）
塩素（Ｃｌ）
カルシウム（Ｃａ）
クロム（Ｃｒ）
鉄（Ｆｅ）
銅（Ｃｕ）
亜鉛（Ｚｎ）
セレン（Ｓｅ）
モリブデン（Ｍｏ）
タリウム（Ｔｉ））
第３章 自然界における安定同位体比の変動（地球外物質；上部マントル；火成岩；マグマ系の揮発性物質；鉱床と熱水系；水圏；地質時代における海洋の同位体比；海洋と淡水中の溶存および粒子状化合物の同位体比；大気；生物圏；堆積岩；古気候学；変成岩）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T.Y
1
軽元素だけでなく、幅広い元素について解説されているのが親切。また、機器の概要が記載されている本って多くはないから新しい情報が収穫できた。2021/11/06
ガーター
0
私はメタンに含まれる炭素の同位体を研究しています。この本は同位体の入門書としては最適ですね。2009/05/08
