出版社内容情報
近世期から現在に至るまで酒造業を営む伊丹の小西家。激動の幕末維新を経て近代化を迎える時代の荒波を、同家はいかに乗り越えたのか。新発見の史料を駆使し、近世後期から第一次大戦までを対象とした七つの論考で分析。金融業や鉄道敷設を通した地域社会への関与、縁戚による他の商家とのつながりなど、大規模酒造家の経営実態に多角的に迫る。
内容説明
近世期から現在に至るまで酒造業を営む伊丹の小西家。激動の幕末維新を経て近代化を迎える時代の荒波を、同家はいかに乗り越えたのか。新発見の史料を駆使し、近世後期から第一次大戦までを対象とした七つの論考で分析。金融業や鉄道敷設を通した地域社会への関与、縁戚による他の商家とのつながりなど、大規模酒造家の経営実態に多角的に迫る。
目次
本書の課題と構成
第1部 近世後期から維新期の小西家(小西新右衛門の大名貸と藩債処分;近世後期から明治初期の小西家と頼母子講;幕末期小西新右衛門家の情報収集)
第2部 小西家と大坂の両替商加島屋長田家(長田政和・政均の蔵書印と小西家蔵古典籍;旧両替商長田家の処分と小西家―「長田事件」を中心に)
第3部 近代における小西家の経営と地域社会(在郷町伊丹の近代化と小西家―鉄道敷設過程を中心として;小西家の収益基盤の変化と酒造業―日清戦後から第一次世界大戦まで)
著者等紹介
飯塚一幸[イイズカカズユキ]
1958年、長野県に生まれる。1988年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、大阪大学大学院文学研究科教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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